光センサゼミナール

第6回 2007 高輝度LEDガイドブック

1.はじめに

コーデンシは京都に本社を置き、韓国・中国にグループ会社を持つ赤外光センサーを主力製品とするオプトメーカーである。
研究開発・マーケティングを日本、開発設計・生産技術を韓国、大規模生産を中国という国際分業体制を武器にして、LED・フォトダイオード・フォトトランジスタ・フォトICを基軸とした多様な製品をグローバルに供給しており、可視光LEDにおいても古くよりその基盤を築いている。

コーデンシの高輝度LEDは、UV(紫外)LEDからIR(赤外)LEDまで、光センサーを多く手がけるメーカーならではの範囲の広いラインナップがその特徴と言える。
様々な広がりをみせる光源としてのLEDにおいては、用途に合わせて波長を選択できる事が有効かつ必要不可欠な要素となるからである。

ここではコーデンシの高輝度LEDのラインナップのうちより、特に発光波長に特徴を持ち特殊な性能を発揮するものを紹介する。

2.LCDバックライト

液晶ディスプレイのバックライト用途にLEDを使用する場合、LEDの発光スペクトルはR(赤)・G(緑)・B(青)の各色毎に、なるべく狭いピーク波形を持つ事が望ましい。
LCDの持つカラーフィルターを透過した後の光の色純度が高いほど、ディスプレイの色再現域を広くすることができるからである。

一般的な白色LEDの持っている青と黄色にピークのあるブロードな発光スペクトルは、理想的なLCDバックライトの光源としての発光スペクトルとは異なるものである。

コーデンシでは青緑のチップ発光に加え蛍光体の赤色発光をバランス良く配合する事でこの点を大幅に改良し、広範囲な色再現域を実現できるLCDバックライト用LEDを開発した。

このLEDの持つ発光スペクトルを汎用的なカラーフィルターの特性と組み合わせれば、液晶ディスプレイの色再現域をNTSC比で90%まで広げる事ができる。(当社試算)
LCDバックライト

LCDの画像表現力への要求は今後も高まる方向にあり、広域色再現性能を容易に実現させる有効な手段としてこのLEDを多方面に提案している。

中型以上の液晶ディスプレイ用途においては多数個のLEDを並べる必要があるが、その際の発熱による温度シフトや信頼性の低下を防ぐため、放熱性に優れた特殊素材のパッケージを準備している。
この素材は銅を上回る熱伝導性を特長としていると同時にアルミ並の軽さを持っているので、LCDバックライトという用途においてはまさにうってつけである。
LCDバックライト

3.汎用品

汎用パッケージの高輝度LEDの商品ラインナップについても紹介しておく。

コーデンシでは汎用パッケージとして、3φ 5φの砲弾タイプ、4×5φの楕円砲弾タイプを量産しており、SMDトップビュー(PLCC3528)、及びチップLED(1608サイズ/2710サイドビュー)なども標準品として量産している。
汎用品

また、1WタイプのパワーLEDとして「サンパワーLED」と名付けたパッケージも量産化の最中だ。
カラーバリエーションはブルー・シアン・ブルーグリーン・グリーン・イエローグリーン・ミント・イエロー・オレンジ・アンバー・ピンク・ホワイト・ワームホワイト・レッド・パープルとなる。
もちろん各色組み合わせによる2色タイプや3色タイプのLEDも量産可能だ。

コーデンシの特徴ある波長のLEDを組み合わせれば、汎用LEDであっても今までにない新しい性能を発揮する可能性がある。

4.おわりに

ますます広がるLEDの用途展開に対して、コーデンシでは独自の切り口をもって研究開発・応用技術に取り組んでいる。
今後もさらに拍車をかけてLED市場の用途を開くとともに、アプリケーションのニーズを先取りしたLED製品を開発し、提案を続けてゆくつもりだ。

最後に、汎用的な電化製品のみならず、未知の可能性を秘めた先端医療やバイオ分野の研究においてもコーデンシのLEDは陰ながら有効な新技術を提供している事を書き添えておく。

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